MP3CDの作り方

はじめに

MP3CDと言っても、再生する側の機器によって、作り方もだいぶ変わってきます。
 ・MP3対応コンポ
 ・MP3対応CDプレーヤー
 ・MP3対応カーナビ
 ・MP3対応DVDプレーヤー
 ・パソコン
などで、再生が可能ですが、ただ音を聞くだけならばかき集めてきたMP3データを焼くだけなんで、もう一歩踏み込んだ、MP3CDの作成方法を紹介します。

と言っても、やることは以下の2点ぐらいです。
 ・MP3データにタグ情報(アーティスト名やタイトル名)を持たせる
 ・歌詞を表示できるようにする

ちなみに音楽データにInstrumental(ヴォーカル無)を使用すると、カラオケCDの代わりになります。

注:この方法で作ったCDはパソコン上では、MP3情報表示も歌詞も表示できますが、その他の機器では一部しか表示できなかったり、再生できないものも有ります。


  1. 音楽CD(CD-DA)からWAVデータを吸い出す
     使うソフト:CD2WAV、B'sRecorderGold等
  2. WAVデータを加工する
     使うソフト:GoldWave、WB等
  3. WAVデータをMP3データに変換する
     使うソフト:午後のこ〜だ等
  4. MP3データにタグ情報を書き込む
     使うソフト:SuperTagEditor、mp3infp等
  5. 歌詞を用意する
     使うソフト:Winamp + Gucchi's Lyrics Plug-In等
  6. MP3データおよび歌詞をCD-Rに書き込む
    使うソフト:B'sRecorderGold等

1. 音楽CD(CD-DA)からWAVデータを吸い出す
   使うソフト:CD2WAV、B'sRecorderGold等

まず音楽CDを用意し、そこからパソコン上にWAVデータとして吸い出します。
使用するソフトはB'sRecorderGold等などの市販されているCD-R焼きソフトなら吸出し機能は大概付いてるんで何でも構いませんが、ここではフリーソフトのCD2WAVを使います。

使い方はいたって簡単で、CDセットして、どのドラックを吸い出すかを選択して、ファイル名を指定するだけです(詳しい使い方はソフトのヘルプを見てください)。
なお、「2. WAVデータを加工する」をする必要が無い場合は、いきなり音楽CDからMP3データを吸い出すことも可能です(別途エンコーダが必要となります)。後述。

注意する点としては
 ・取り込む速度はあまり速くしないこと。速度を早くしすぎると音飛びするんで、16倍ぐらいにしておきましょう。

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2. WAVデータを加工する
   使うソフト:GoldWave、WC等

ここでは、1で吸い出したWAVデータを加工します。といっても通常はこの作業は必要ありません。
この作業が必要になるのは以下のような場合のみです。
 ・無音領域が長すぎる、短かすぎる
 ・1つのWAVデータに2曲以上入ってしまう

曲と曲の間の無音領域が長すぎる、短すぎるというのは誰でも感じたことがあると思いますが、CDによっては数十秒の無音領域があったり、次の曲までの曲間隔が全然ない場合があるので、曲の前後の無音領域をカットしたり、くっつけたりします。
(曲間隔が短い場合は、プリギャップを調節する手段もあります。後述参照)
前後の無音領域をカットするには、WCというフリーソフトが便利です。また、WAVを吸い出す時に最初からカットするという方法もあります。
無音領域を加えるにはGoldWaveというソフトを使います(あまり使うことはないでしょう)。

1つのWAVデータに2曲以上入ってしまうという現象はまずないのですが、まれにボーナストラックや隠しトラックとして大量な無音領域の後に音楽データが入っているCDなどがあります。しかも最後の曲と隠しトラックがくっついて数十分という長いデータになっていたりします。この場合に、WAVデータを分割したり無音領域をカットしたりする必要があります。
この作業にもGoldWaveというソフトを使いますが、これもあまり使うことはないでしょう。

注意する点としては
 ・GoldWaveで無音領域をカットする場合、波形の見た目で0領域をカットするのは止めましょう(ある程度以下は全部0に見えてしまうので)。

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3. WAVデータをMP3データに変換する
   使うソフト:午後のこ〜だ等

ここでは、2で加工したWAVデータをMP3データに変換します。使うソフトはどこにでも落ちている変換ツールまたはソフトなら何でも構いませんが、ここでは変換時間がとーっても短い午後のこ〜だを使用します。
使い方はとっても簡単で、変換したいWAVデータを選択してエンコードを行うだけです(詳しい使い方はソフトのヘルプを見てください)。
エンコードを行うとWAVファイルの約10分の1のサイズのMP3データが作成されます。
ちなみに、この午後のこ〜だと、CD2WAVを利用すると、1の段階でCDから直でMP3データを引っこ抜くことができるので、HDDの容量が少ない場合や、2の処理が必要ない場合は試してみてください。

注意する点としては
 ・可変ビットレートとかは使わず、標準のビットレート:128Kbps、サンプリングレート:44.1KHzにすべし。
 ・ここでID3情報を書き込むこともできるが、手間がかかるので止めましょう(後述)。

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4. MP3データにタグ情報を書き込む
   使うソフト:SuperTagEditor、mp3infp等

ここではMP3データにタグ情報(アーティスト名やタイトル名など)を書き込みます。
1曲ごとに入力を行うならmp3infpが、大量のデータに一気に書き込むにはSuperTagEditorが便利です。
両方ともフリーなんで、両方ともインストールしておくのがお勧めですが、ここでは、SuperTagEditorを使用します。EXCELライクでデータベースとして利用するのにも便利で、WINAMPなどと連動して再生もできます。

使い方は、MP3データが保存されているとフォルダを開くと、保存されているMP3データのID3情報が一覧で表示されます(当然最初は何も記述されていないので、空データです)。必要な項目を入力し、タグ情報を更新するだけです。
入力する項目はたくさんありますが、トラック名、アーティスト名、アルバム名、TrackNo、年号、ジャンル、コメントぐらい入力すればいいと思います。

注意する点としては
 ・タグ情報はID3v1、ID3v2、RIFF MP3などがあり、文字数の上限などが微妙に違います。通常はID3v1を使い文字数が足りないものだけ、ID3v2を使うのが良いでしょう。
 ・入力した情報からMP3ファイル名の一括変換もできます。トラック名、アーティスト名、年号などでファイル名を指定すると、データ管理が楽になります。

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5. 歌詞を用意する
   使うソフト:Winamp + Gucchi's Lyrics Plug-In等

ここでは、WINAMPのPluginなどで表示できるようになる、歌詞データを用意します。
歌詞ファイルはインターネットからダウンロードするか、自分で作成して下さい。
メジャーどころのタイトルは大概ダウンロードが可能なので、無い場合のみ自分で作るのがいいでしょう。
歌詞ファイルのファイル名は、必ずmp3ファイルと同じ名前のtxtファイル、又はlrcファイルにして下さい。

歌詞ファイルの形式について説明します。

・タグなし(「歌詞の文字情報」により構成される
夢見ごこちの easy time
いつものようにおまえがしゃしゃりでてきた
おかたいその言葉で
どこまでも僕をがんじがらめにする

・タイムタグ(「タイムタグ([分:秒:ミリ秒])」と「歌詞の文字情報」により構成される)
[00:33:19]夢見ごこちの easy time
[00:36:82]いつものようにおまえがしゃしゃりでてきた
[00:44:50]おかたいその言葉で
[00:48:33]どこまでも僕をがんじがらめにする

・カラオケタグ(1文字ごとのタイムタグと、歌詞情報から構成されます。

[00:33:19]夢[00:33:51]見[00:33:74]ご[00:33:98]こ[00:34:13]ち[00:34:47]・・・
[00:36:82]い[00:37:27]つ[00:37:47]も[00:37:68]の[00:37:79]よ[00:38:12]う・・・
[00:44:50]お[00:44:86]か[00:45:04]た[00:45:25]い[00:45:40]そ[00:46:29]の・・・
[00:48:33]ど[00:48:66]こ[00:48:86]ま[00:49:11]で[00:49:38]も[00:50:04]僕・・・

歌詞対応のソフトで再生すると、「タグなし」だと歌詞がそのまま、「タイムタグ」だと1行ごと、「カラオケタグ」だと1文字ごとに歌詞を曲と同期して表示します。
ちなみに、この歌詞表示はパソコンでのみ表示可能(現在のところ家電で再生できるものは聞いたことが無い)で、ツールがインストールされている必要があります。必要なツールは以下のどちらかです。
・WINAMP + WINAMP日本語化キット + Gucchi's Lyrics Plug-In
・KbMedia Player
(KbMedia Playerは現存するほとんどの形式の音楽や動画ファイルを再生できる、すぐれものの国産フリーソフトなんでインストールしておくと便利です。)

注意する点としては
 ・「タイムタグ」ならまだしも「カラオケタグ」なぞ人間の手で入力することは不可能なんで、専用ソフト(Winamp + Gucchi's Lyrics Plug-Inなど)を使用します。

 ・「カラオケタグ」は通常のエディターなどで開くと見づらいので、「タイムタグ」ぐらいがお勧めかと思います。
 ・JASRACのせーで、最近タイムタグつきの歌詞データはWEB上にあんま落ちてません。気合で探しましょう。

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6. MP3データおよび歌詞をCD-Rに書き込む
    使うソフト:B'sRecorderGold等

最後に、MP3データと歌詞データをCD-Rに書き込みます。
使うソフトは市販されている焼きソフトなら何でも構いませんが、ここではB'sRecorderGoldを使用します。使い方はウィザード形式なのでとっても簡単で、最初にデータCDを選択すれば後は指示どおりです(詳しい使い方はソフトのヘルプを見てください)。
CDに100曲以上入るんで、年間TOP100なんてのもできちゃうぞ。MDよりも音質はいいし、デジタル出力のサウンドカードなんぞを持っていたら、ダビングも楽勝だ。

注意する点としては
 ・MP3データと歌詞データは同じフォルダに置きましょう。
 ・ルートフォルダに全ファイルを置くのではなく、日付ごととか、アーティストごとにフォルダを切って格納しましょう。
 ・容量に注意しよう。通常のCD-Rには74分または80分までしか書き込み出来ません。
 ・RWは使わんほうがいいかも。再生機器と相性あるし、車とかで使ってるとメディアすぐいかれるからね。
 ・なるべくディスクアットワンスで書き込みましょう(少なくともCDを閉じるはチェックすること)。

以上でMP3CD作成は完成。これであなたもMP3焼きマスターだ!!

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最後に私がMP3関連の作成&再生に実際使用している環境(その他)です。

・ポータブルMP3プレーヤー(CD再生ではありません)
IOデータのポータブルプレーヤです。SDカード(現在128Mまでで、25曲ぐらい入る)を利用する奴で、コンパクトなんで首から下げて使っています。お勧めの一品。

・CLIE(CD再生ではありません)
SONYのPDAで、メモリースティック(現在128Mまでで、25曲ぐらい入る)を利用して再生します。上のポータブルMP3プレーヤーが導入されるまで主力選手だったのだが、現在は引退。

・MP3対応ポータブルCDプレーや
韓国だか台湾だかの聞いたこと無いメーカのプレーヤです。再生は問題ないがタグの日本語が表示されません。

・MP3対応DVDプレーヤ
韓国だか台湾だかの聞いたこと無いメーカのDVDプレーヤです。
再生にかなり問題あります。メディアの相性あるし、ファイル名とかによっても再生されないものもあり、ただ今調査中。
当然、日本語のタグ情報も歌詞も表示されません。
DVDプレーヤとしては最強最悪なんだが・・・。

・パソコン
CD-ROMドライブ
PLEXTOR(PX-40TSi/T0)  メインマシン吸出し専用ドライブ

CD-R(RW)ドライブ
PLEXTOR(PX-W1210TS/BS)  メインマシン焼き専用ドライブ
TEAC(CD-R55S)  サブマシン焼き専用ドライブ(x4wだが99分メディアに焼ける貴重な奴)

サウンドカード
忘れた  デジタル出力もできちゃう奴

ソフト
CD2WAV  WAV吸出し用
WC  無音領域カット、ファイル比較用
GoldWave  WAVデータ編集様
午後のこ〜だ  WAV→MP3変換用
SuperTagEditor  タグ情報一括書き込み用
mp3infp  タグ情報書き込み&確認用
B'sRecorderGold  書き込み用
NERO  80分以上のデータ書き込み用
WINAMP  MP3再生用
WINAMP日本語化キット  WINAMP日本語化用
Gucchi's Lyrics Plug-In   WINAMP歌詞再生&編集用

メディア
太陽誘電 プリンタブル(R) EX ホワイト  メイン使用メディア
??? 99分メディア  MP3だと200曲(1000分)近く焼ける珍しいメディア

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